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よしもと正人 - MASATO YOSHIMOTO
aokoubou
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2020.09.25
最上霊廟 「祈り」
今や墓地を保とうとする人は少なくなってきた。先祖を敬う気持ちを持ちながらも、遠方への移転や高齢化でお墓の管理が難しくなってきている現状が背景にはあるのでしょう。寺院は墓地とは違うあり方で祖先との縁を紡ぐ方法として、集団納骨のシステムを導入してきている。1200年あまりの歴史を持つ日蓮宗の寺院「最上稲荷山妙教寺」も令和2年春に「最上霊廟」を建設した。
そのホールに彫刻を納めた。
ここには多くの魂が眠る。そして親族はここを訪れ手を合わせ冥福を祈る。私はここで手を合わせる対象は神仏ではなく、縁の繋がる、かつて共に命を交わした「人」そのものだと思った。今は姿はない。しかし存在はある。
私は、例えば中陰につながる彫刻が作りたいと考えた。その彫刻のイメージはすぐに浮かんだが、彫ったものは確実にそこに個体としてある。幽玄さは難しい。
この度は背光の効果が、ひそやかで厳かなイメージに演出してくれた。
「祈り」と題した。
「最上霊廟」https://saijoreibyo.jp/
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そのホールに彫刻を納めた。
ここには多くの魂が眠る。そして親族はここを訪れ手を合わせ冥福を祈る。私はここで手を合わせる対象は神仏ではなく、縁の繋がる、かつて共に命を交わした「人」そのものだと思った。今は姿はない。しかし存在はある。
私は、例えば中陰につながる彫刻が作りたいと考えた。その彫刻のイメージはすぐに浮かんだが、彫ったものは確実にそこに個体としてある。幽玄さは難しい。
この度は背光の効果が、ひそやかで厳かなイメージに演出してくれた。
「祈り」と題した。
「最上霊廟」https://saijoreibyo.jp/