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2014.09.01
ブータン探訪
 2014年8月4日、深夜に羽田を飛び立ったジャンボ機は、早朝にバンコクに到着。しばしのトランジットの後、小さなDRUK Airの機体は一路西へ飛び、カンチェンジュンガの雪峰に見守られ、狭い谷間に設けられたパロ空港の滑走路に旋回を繰り返しながら降り立った。
 こぢんまりとしてはいるが清潔で、独特の絵が施された柱や梁に異国情緒を感じる中入国審査を通る。日本人の荷物はフリーパス。
 空港の外でガイドのPemaとドライバーPhubaがヒュンダイの大型バンを用意して待ち構えていた。一路、首都ティンプーへ。
 のびやかな山村風景と水量豊かなパロ川に伴われてのドライブは、想像していたよりも快適な道路状況と高級車の乗り心地に不安を感じる事は無い。(道路状況の良いのはこの区間だけであったが・・・)

 川に架かる吊り橋に寄る。15世紀、チベット僧トントン・ゲルボに依って建造されたその橋は、当時鍛造されたチェーンをそのまま使用した何とも年代もの。しかし、安心感を抱かせるその物理的な完成度の高さにブータンのポテンシャルを見る気がする。それは橋を支える建物に描かれた仏画にも顕在し、訓練された描写力には日本画の持つ精緻な技術力と同種の感を受けた。
 
 国立競技場前商店街の2階に開かれたレストランのメニューは、唐辛子を控えめに使ったビジター向け料理であったが、オーガニックの野菜が放つ豊満な甘さに素材の良さを充分感じる。自国産のDRUK11000ビールも旨い。ただインド産の乾燥肉はいただけない・・・。

 125キロ先のWangdueを目指す。高低差のある未舗装まじりの国道は、東西を結ぶ唯一の主要道路。所々に崩れた崖とそこら中で我が物顔に闊歩する牛達を巧くよけながら車はひた走る。青空市場で果物を食べ、3120mにあるワンゲル・チョルテンに祈り、Dragon Nest Resort(1340m)に到着。川ぞいに建つ2階建てのリゾートホテルは、広々したツインルームにwifiも完備。充分近代的であった。

明日は197km先の宿場町Bumthang(3120m)へ。
ブータン探訪
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